中山道”風の旅”第1ステージ出場結果ラスト

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軽井沢からの道が残り30kmを切ってるのに辛かった。
両足裏の盛大なマメが痛くて走れない…歩くのも痛いので本当に我慢して進む。
やっぱり、厚めの安いソックスはダメだな…と、2ヶ月くらい前の、小江戸大江戸200kと同じ失敗をしたことに後悔した。

軽井沢は標高は筑波山より高いところ走ってるはずなのにとんでもなく暑い…たぶん、日差しを遮るものが何もなかったからだと思う。
しかも、車はビュンビンュン飛ばして、太い道路だけど結構危ない感じがする。

暑さをしのぐために、氷ったドリンクで頬や首の後ろを冷やして進む。

最近の超ウルトラマラソンではこのキャップを被って走っていて、水があったら濡らして被ったりしたけど
軽井沢の湿度の低い爽やかな風と日差しであっという間に乾いてしまっていた。

足裏のマメは痛いし、暑いしで、すっかり写真を撮る余裕もなくなって、必死の早歩きって感じで進む

本当に暑く感じる中を足裏の痛みに耐えて進んでいたら、例年、真夏に走って熱中症で倒れる人が居るけど、そのニュースを見ると、そこまで頑張るなよ!って思ってたけど、たぶん今の俺はそんなタイプ。
と思って進んでいた。

軽井沢のセレブ感の街並みを抜けたら、次は御代田町を通過、本当に我慢と辛抱の時間、全部歩いて進んだ場合の皮算用を頭で何回も繰り返す。

頭の中で制限時間は、18時だけど私が帰るためには、ゴール地点からの最終バスが17時20分頃、しかもそのバスで駅まで着いて帰れる新幹線も割引切符で既に予約済み、後にも先にも行けない状態で絶対に乗るために、着替える時間とかを入れても、30分前にはゴールしたい。とするとタイムにすとデットラインは31時間50分、時刻にして16時50分。
残りの距離が正確にわからないから、何とも言えないが、耐えれば行けるということを信じて進む。

そして、佐久平駅付近、途中で佐久長聖中学校の横を進む、佐久長聖って駅伝の強い高校の中学では?と思って横を通過。

事前の調べでは、佐久平駅から約8kmくらいでゴールの望月宿のはず!と思って、このペースで行けば、31時間は切れるかな?と思って進む。

ここからのコースがかなりややこしい…GPS時計に入ってるコースの言われるがまま…
幹線道路じゃない細い道なのに、いくつもの宿場町を抜けてきて、次は○○宿とか標識が出てるけど、なかなかゴールの望月宿が出てこない。
だんだんとアップダウンが激しくなって、やっと望月宿の標識が…

気持ちを入れ直して必死で進んで、標識通り進む、なんか凄く遠回りされせられるようで、スマホで確認すると凄く無駄に遠回り…
中山道と書いてあるから仕方ないけど進む。

31時間は切れるな…と思って、もう少しでゴール地点の望月宿の宿場町に入ると思ったところで、畑仕事をしてるお母さんに、中山道はこっちだよ!と畑の間を下る道を教わる。

「誰か?前にここに通りました?」と聞くと

「みんなワイワイガヤガヤして行ったよ!」と…

みんなワイワイガヤガヤ?と暑さで麻痺してる頭で考える…、あれ?私の前を走るランナーは1人しか居ないはず、しかもかなり離された状態で…
それでみんなでワイワイガヤガヤ?
もしかしたら、横川駅を9時半までに通過出来なかったら、碓氷峠は電車かバスでワープして、軽井沢からスタートするルールになってたから、ワープした人が沢山いたのかな?と思って言われた通り畑の中の道を進む。

すると、道路に白線で矢印が書いてある。
もしかして、参加者は15人くらいしか居ないけど、ゴール付近はわかりにくいからコース誘導で書いてくれたのか?と思って矢印の通り、路面を見て進む。
それからは、路面の矢印探しで探しながら進んで行くと。なんと…

望月高等学校の正門に到着…

ここでまで来てやられたとことに気付いた…高校のイベントでマーキングされた案内の矢印だったらしい…畑仕事のお母さんが教えてくれたワイワイガヤガヤは高校生のことだったのかと迷探偵でもわかる答えが見つかった…。

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途方に暮れて、空を見上げて、ゴール地点がわからなくなってしまった。
そして、望月宿と言われてるエリアをうろうろ、昔ながらの宿場町なので迷路のように入り組んでる…、うろうろしすぎて方向感覚も怪しくなってきて、地元の年配の老人からも怪しい視線を…。

よく考えたら、ゴール地点の建物がどこなのかも把握してないことに気付いて、スタッフの方に電話すると、望月歴史民俗資料館ということ。
とはいえ資料館がどこかわらない…。
余裕があればgooglemapを使って進めは良いのに、若干焦ってきてそういう余裕もなくなってきていた。

人もほとんど歩いてないところに、偶然歩いてきた奥様風の女性に道を尋ねると、道が複雑だからとわかりやすい所までついていってくれると、一緒に歩いて道案内。
凄く、気さくで素敵な女性でね。本当に運命感じちゃって、ここに移り住もうかと思うくらい。

歩きながら東京の日本橋から走ってきたことを話したりしてね…本当にLINEのアドレスでも交換しておけば良かったと今でも思ってる。
ふるふるでもしながら…。
一方的にときめいていたけど、ついにお別れの言葉で、先を指さして、「あの止まれの標識を左折して真っ直ぐです」とのこと…

私の気持ちは貴方に真っ直ぐです!という言葉をぐっと飲み込んで、丁重にお礼を伝えて、涙を見せないように走り出して、無事にゴール。

タイムは、31時間25分でした。
ちなみに、望月宿に入ってから、40分くらい彷徨ってました。

彷徨ったおかけで、途中で計算した31時間切る予定は崩れてしまったけど、一応バスの時間まで1時間を確保して、予定通り帰ることが出来ました。

ちなみにどこでロストしたか未だにわからないけど、距離は結局192kmで、10kmほど増量中でした。
この距離になると誤差はあると思うけど、10kmは…。どこを寄り道したのか?

体重が重いので、消費カロリーが半端ないけど…

そして、スタッフの方々には少ない人数で大会の運営及び開催をしていただきまして誠にありがとうございました。
今年は、第1ステージだけの参加でしたけど、来年のGWは、10連休という話なので、4ステージ全てのフルステージ!なんてことは絶対に言いません…(..;)

甲州街道、中山道ときたから、次は、日光街道か東海道か…(..;)

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