手に怪我をして、かなり痛みがあったけど、たぶんリタイアしても帰り道はないので後25kmくらいだから進もうと決めた。
怪我した後にも、何回も転びながら、第1のピークを全部下がってきたところでだいたい50kmくらい、その付近のエイドに着いたときは、処置した手のテーピングは泥だらけで、結局泥で止血している状態・・・これは処置しても無駄だから処置をするのを止めた。
この辺りはしばらくロードを走る、50km走ってきても脚は全然動くし、逆に、満足走れないでストレスが溜まっていたのか、このロードは周りのランナーを何人も抜いて走る。
第2のピークへ向けて傾斜がきつくなってきたロードも周りは歩いてるけど、私は、身体が動いたので走りと歩きを交えながら、どんどん進んで行った。
そしてまた、トレイル区間へここから、昔見た映画のプラトーンを彷彿させてる戦場だった。
コースはショート、ミドルの部門方々が既に通った後なので、かなり荒れている。もう見た目から、沢山の人が滑った跡が走路についている。正直、これ?どうやって登るの??どこにどう足を置いてもすべるでしょ?という状態。
このレースはもしかしてアイゼン必須だった?と思うくらい途方にくれた・・・どうにもならないので、あらゆる物をつかむ、ロープ、岩、地面、草。
それでも、何回も転びながら登る。
明らかに、そんな区間でタイムを大幅にロスしてるので、走れるような平地は走るけど、ここも一歩間違えば滑って転ぶ。
正直、手の怪我がどうこうとか言ってる場合ではなかった。
途中で、加波神社を通過、一応、お参りだけはさせてもらった。
そろそろコースの第2のピークなのかも?と思ったけど、神社の後もしばらく登った印象が・・・それでピークを越えて
そこからしばらく下って加波山が一番高い地点だと思っていたので、ここからずっと下りだ~と思って、居たら途中でスタッフにここから1kmラストの登りですと言われて、心が折れそうになったけど。
最後の足尾山までの登りをまたまたズルズル滑りながら登って、そこから一気に標高を500mくらい一気に下る。
この下りが地獄だった、ロープを持ってないとドロドロの路面では足場が確保出来なので滑りまくる。ロープだけが命綱だけど、このロープが想像以上に細い、強く握っても滑るくらい。何回かロープから手が離れたり、ロープがない区間で、頭から1回転とか、数回転して転んで、近くのランナーにガチで心配される事もあるくらい激しいく下っていく。
自分でスキーが下手な理由が良くわかると思いながらも、この状態がいつまで続くの?っていうくらい続く。
手は怪我で痛くて、強くてつかめないし、逆の手も突き指なのか?折れた?かも?っていうくらい強くぶつけて上手くつかめなくて、その状態で大きく滑って落ちれば、大けがに繋がるので気が抜けない状態に精神的にも疲れて、早く下まで着いて欲しいと思って進んでいた。
そして、急に明るくなって視界が開けて、ロードへ・・・嬉しくて、ちょっと雄叫びをあげました。
確かここからはフィニッシュ地点までの5kmのロード、今までストレスマックスで走っていたので、余っていた力をはき出そうとこのロードの区間はガンガン飛ばした。
70km近く走ってきた割には足がかなり残ってる事に自分でも驚きだったけど、泥だらけの格好で良いペースで走らせてもらって、
9時間36分でフィニッシュ。
ただ、フィニッシュゲートをくぐって直ぐに完走証をもらうのだが、どうやら計測出来ないらしく、チップの確認・・・
すると、雨と激しい転倒の連続でどこからチップを落としたらしい・・・チップは自体は使い捨てのチップだから良いのだが計測が出来ておらず、そこで手動で入れてもらってのタイム。なので実際は、35分台かも?(笑)
フィニッシュ後は、すぐに救護班の場所に行き、手の怪我の治療。傷口を洗って、お医者さんにピンセットで傷口を開かれて中に詰まってしまった泥や木のトゲを掻き出されて、軽く悶絶。
ラグビーをやっていた頃以来の泥んこ状態だったけど、自分ではよくぞ生きて帰ってきたな・・というそんな気分のレースでした。
あと1回、レース全体の事を書かせてもらいます。
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