このブログを読んでる人なら、10/2にNHKで放送された「神の領域を走る パタゴニア極限レース141km」という番組を見た人は多いと思う。
”http://www.nhk.or.jp/special/run/″それほどガチガチのトレイルランナーではないので、ほとばりが冷めてきたこの時期にあえて記事にしてみたけど。
この番組を見た友人から翌日言われたこと。
睡魔と疲労でふらふらになりながら、川に落ちちゃう選手を見て、長い時間走ってる選手ってみんなあんな状態なの?って言われて…
パタゴニア極限レースに参加するレベルの選手が、ウルトラトレイルの経験が浅いとは思えないから、途中リタイアのタイムと距離であの睡魔と疲労感は恐らく遠征による時差ボケや大会での疲労以外の別のコンディションの調整不足があったと思うよって返しておいたけど。
滑って落ちたというレベルじゃなくて、明らかに立ちながら寝てしまって、水に落ちたって感じで尋常じゃない状態だったからね。崖だったら、命まで落としかねない状態だったし。
私も、初めて30時間を超える大会を走ったときは、確かに睡魔でフラフラな時間帯もあったけど、そのときは経験が浅かったからね…。
パタゴニア極限レースに参加する選手が経験が浅いとは思えないからね。
それと、鏑木毅選手が、極限状態になると、家族が誰かが伴走してるように感じるときがある、みたいなことを言ってたけど、それを見た友人に、そんなことあるの?って聞かれたけど…。
私の場合は、伴走してるという感じはないけど、家族…特に子供達(汗)の事を考えることはあると答えておいたけど、実際は、それ以外にも、ふとした瞬間に、仕事のことを思い出してしまって、危ない人のように一人で叫んでることもあるけどね。
この番組を見てそんなことがあったけど。
この番組は、日本でウルトラトレイルの第一人者と言われる、鏑木毅選手がメインで番組が作られていたけど、47歳という年齢で、世界の過酷と言われるトレイル大会で上位で走れることは、本当に凄いと思うし、尊敬もする。一部のトレイルランナーには神的存在でいるみたいだけど。
個人的には、プロのトレイルランナーなのだから、やっばり結果を求められるのは必須だと思うからな…と思って見ていたから、正直、鏑木毅選手より個人的に気になったのが59歳のランナーのオスカル・ラゴス。
NHKのホームページに掲載されたプロフィールだと
「50歳を過ぎてからトレイルランニングに目覚め、毎年のように長距離レースに挑戦している最高齢ランナー。厳しくも美しいパタゴニアの大自然の中で走りたいとエントリーした。目標は完走。」
しかも、普段は弁護士の仕事をしているらしい、完全に、私達と同じ市民ランナーしかも、肉体的には全盛期という時期を過ぎてからトレイルの世界に入ってそれでも挑戦し続けてるという、損得抜きで自分への挑戦を続けてる姿が、本当に憧れる市民ランナーの姿に映った。
私は、前から速さはゆくゆくは年齢ともに衰えていく飾りのようなものだと思っていて、飾りがあれば格好良く見せることが出来るかもしれないけど、私はそれよりも、周りへの物腰は柔らかいけど、でも心の芯では、何があっても折れないものを持ってる圧倒的な強さを持ったランナーに憧れていて、そんな姿をこの番組のオスカル・ラゴス選手から感じとった。
こういう走りが出来る人は、決して速くはないけど、徹底的にしぶとい。弱い自分と自問自答しながら走っても、絶対に自分が折れないタイプだと思う。
私も体力は衰えて行っても、メンタル面を鍛えて、たいした記録は持ってないけど、なんだかこいつしぶといな…と感じられる走りが出来るランナーになって行きたい。
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