読書感想文「不惑のスクラム」を読んで

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先週末の帰宅電車の中で、ふと前に立っていた女性が読んでいた本の文章が目に入った、そこには、フランカーやロックとかいう言葉が並んでいて、やっていた人はすぐに気付くと思うけど、これはラグビーのポジションの名前で、その女性がラグビー小説を読んで居ることに気が付いた。
ラグビーを題材にした小説って私も数冊しか読んだことがないくらい少ない。
何ていう本だろう?と気になってスマホで検索。章タイトルみたいなので検索してもヒットしない…結局わからなくて、その代わりに見つけたのが

「不惑のスクラム」という本。

即読んでみよう!と思って、電子版を探したけど見つからない、地元図書館の蔵書を検索したら見つかったので翌日早速借りてきた。

不惑のスクラムって、一瞬タイトルだけ見ると、不倫とか、誘惑とかいかがわしいことをことをイメージしちゃいそうだけど、
孔子の言葉で、「四十にして惑わず」っていう言葉があるけど、惑わずから不惑で、40歳以上のメンバーでのラグビーチームを言って、実際にも不惑ラグビーの大会もあるらしい…
一般的にはシニアだね。

話はそんな不惑のクラブチームに元ラグビー選手だけど、これまでの人生で重い十字架を背負ってしまった男が出会ったお話

ネタバレするような細かいかいことは書かないけど、この本を読んでいて思ったこと、感じ方こと。

この不惑のラグビーチームに集まってくるメンバーは、みんな色々な仕事を持っていて、仕事ではいろいろな立場があって色々なものを抱えている。
ただ、それでも週末にラグビーが好きというだけで、チームに集まって、練習したり、試合したり、その後は飲んだり、ばか笑いしたり、愚痴ったり。

そんな人間関係の話の小説を読んでいて、私は、もうラグビーをやろうと思わないけど、これはマラソンの集まりでも一緒だよな…って思った。

正直、マラソンの集まりで誰が普段どんな仕事をしているなんて、ほとんど把握していない。
ただ、同じマラソンが好きっていうだけで、集まって一緒に走ったり、大会に出場したり。
そんな、共通の意識を持った、全くフラットな人間関係って、凄く貴重な感じだな…ってこの本を読んで見て改めて感じた。

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仕事の人間関係って、立場や利害関係が必ずどこかに残る。
何十年もそんな世界で居ると、自分の立場が世間的な自分の価値だと勘違いしている人もたまに居るけど。
そんな人間関係だとどうしても、心もフラットに相手と接することが難しい気がしてね…。

心をフラットにして接することが出来ない人間関係は必ず、フラットじゃない分、陰が出来てそれがストレスになるから
そんなフラットな人間関係をどこかで持っていないと、心のバランスを崩すのではないかと思ったりね。

私は、正直、仕事の人間関係を増やそうと思ってないけど、それ以外のフラットな人間関係の仲間と呼べる人を増やすと、人はもっと豊かに生きられるかもな?って
この本を読んで強く感じて、マラソンを通じて、それ以外でも仲間を増やせたらな?とコミ障なりに思ったのでした…。

でも、だからって、この本を薦めてはいないです(笑)
ラグビーの本の小説は、ラグビーの文化や、ルール、ポジションの個性とかが強すぎて、たぶん、ラグビーを知らない人にはこれは理解出来ないだろう?と思った場面も沢山あったので(笑)
だから、ラグビーを題材にした小説って少ないんだと思う。
わかってる人には、ポジションの個性は、駅伝とかより小説にしやすそうだけど、でも理解してもらえる人が少ないと思いますからね。

逆に、仕事をバリバリとこなす人から見れば、それ以外の人間関係で仕事から逃げてると思われるかもしれないけどね。
私は仕事命で生きて行きたいと思って居ませんからね。

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