2回目の外科外来:手術日は決まった。でも、術式はまだ決まらない

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怒涛の検査の日々を過ごした翌週の水曜日、2026年4月16日。
この日は、2回目の外科外来の日でした。

先週受けた検査結果を聞き、手術の日程や手術方法について説明を受ける予定になっていました。

一日でも早く治療を進めたい。
でも、できるだけ大きな手術にはなってほしくない。

その両方の気持ちが入り混じり、毎日不安でした。
そしてその不安を少しでも整理したくて、私は何度もChatGPTに相談していました。

外来受診予定日の前日、4月15日。
仕事中に、私の携帯電話が鳴りました。

画面を見ると、大学病院からの電話でした。

その瞬間、

「先週の検査で、何か重大な病気でも見つかったのではないか」

と、一気に心臓がバクバクしました。

仕事中でしたが、急いで席を外し、外に出て電話に出ました。

電話の相手は、外科の主治医の先生でした。

先生の話では、先週受けたCT、バリウム検査、レントゲン検査では、患部の場所や大きさの関係で、正確な位置が特定しきれなかったとのことでした。

そのため、翌日の診察時に内視鏡を行い、癌の場所にクリップを付ける。
その後、再度CTとレントゲンを受けてほしい、という内容でした。

重大な悪い知らせではなかったことに、まず少し安心しました。
とはいえ、電話を受けた瞬間の緊張はかなり大きく、しばらく心臓のドキドキが収まりませんでした。

せっかく先生から電話をもらったので、私はその場で尋ねました。

「手術の日程は決まったのでしょうか?」

すると先生から、

「4月28日を予定しています」

と説明がありました。

また、翌日の検査結果にかかわらず、おそらくこの日程は変更しないでしょう、とのことでした。

手術日が決まったことで、少しだけほっとしました。

そして翌日、4月16日。
予定どおり外科外来を受診しました。

前日の電話で手術日については聞いていたため、この日、私が一番気になっていたのは、造影CTで転移が見つからなかったのかということ。
そして、手術方法がどうなるのかということでした。

まず、造影CTの結果について説明がありました。

癌の状態は、

cT1b N0 M0

とのことでした。

T1bは、癌の深さに関する分類です。
早期癌ではあるものの、内視鏡では取り切れない可能性がある粘膜下層に達していると予想される、という説明でした。

N0、M0については、リンパ節転移や遠隔転移は見受けられない、という説明でした。

転移が見つからなかったと聞いて、少し胸をなで下ろしました。

ただ、問題は手術方法です。

先週の検査では、癌の位置を正確に把握しきれなかったため、このあと内視鏡でクリップを付け、その後、造影剤を使わないCTとレントゲン検査を行い、位置を特定するとのことでした。

その結果をもとに、手術方法を決めることになります。

先生からは、現時点では、

食道の下部と胃の上部を切除する手術になるのか。
それとも、食道をすべて取る手術になるのか。

最終的には、手術中の判断になる可能性があると説明されました。

その説明は、理屈としては理解できました。

でも、私の気持ちは追いつきませんでした。

早期癌だと言われている。
転移も見つかっていないと言われている。

それなのに、手術方法として「食道を全部取る可能性」が残っている。

このギャップを、心情的にすぐ受け入れることはできませんでした。

私は先生に伝えました。

「今日のクリップを入れた検査結果を受けて、できれば手術前に術式を確認して、理解したうえで手術を受けたいです」

すると先生は、

「それでは、来週の4月23日に外来の予約を入れます」
「そのときに説明しましょう」
「同じ日に、手術前の入院説明、歯科、麻酔科の診察も入れておきます」

と言ってくれました。

診察が終わったあとは、癌の位置にクリップを付けるため、内視鏡センターへ向かいました。

ここ2か月ほどで、内視鏡センターに来るのは4回目。
そして、口からの内視鏡は3回目です。

正直なところ、かなりつらい検査なので、あまりやりたくないというのが本音でした。

いつもどおり、お腹をきれいに見やすくする薬を飲み、喉の麻酔をして、検査室へ向かいます。

検査室には、外科の主治医の先生と、もう一人若い先生がいました。
若い先生が内視鏡を操作して、検査を行うようでした。

そして検査が始まりました。

これまでの内視鏡は、消化器内科の先生に行ってもらっていました。
そのせいなのか、今回の外科の先生による内視鏡検査は、少し荒々しく感じました。

何度もえずきながら、検査が進んでいきます。

検査中、先生同士の会話が途切れ途切れに聞こえてきました。

「癌の場所はここですね」
「接合部からちょうど1cmくらい」
「クリップを付けました、しっかり付けたので手術まで外れません」
「このあたりを生検します」
「強めの裂孔ヘルニアがあります」
「十二指腸に炎症があります」
「食道の上の方もゆっくり確認して終わります」

検査で苦しい状態なのに、耳に入ってくる言葉のひとつひとつが気になってしまいます。

「強めの裂孔ヘルニア?」
「十二指腸に炎症?」
「生検?」
「食道の上の方も確認?」

その言葉を聞くたびに、頭の中は不安でいっぱいになりました。

検査が終わったあと、若い先生から説明がありました。

「十二指腸に炎症があるので、薬を出しておきます」
「入院まで飲んでおいてください」

その後は、レントゲン検査とCT検査です。

この2か月間で、CTやレントゲンも何度も受けています。
病院内の移動にも、少しずつ慣れてきました。

まるでロールプレイングゲームで、すでに攻略した街を回るように、検査室を移動していきます。

レントゲンを受け、CTを受け、その日の診察と検査は終わりました。

病院を出たあとも、不安は続きました。

その日聞いた説明。
検査中に聞こえた先生たちの会話。
「接合部から1cm」
「裂孔ヘルニア」
「食道を全部取る可能性」

それらの言葉をもとに、また何度もChatGPTに相談しました。

どんな手術になる可能性が高いのか。
食道を全部取ることになるのか。
食道の下部と胃の上部の切除で済むのか。
裂孔ヘルニアは手術に影響するのか。

聞けば少し落ち着く。
でも、また不安になって聞き直す。

そんなことを繰り返していました。

手術日は4月28日に決まりました。

でも、術式はまだ確定していません。

治療に向けて前に進んでいるはずなのに、足元はまだ少し揺れている。
そんな感覚のまま、私は4月23日の3回目の外科外来を待つことになりました。

その日に、いよいよ手術方法について、より具体的な説明を受けることになります。

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